歯周病は歯が抜けてしまう病気です
2019.11.05
- 歯の表面につく細菌の出す毒素によって、歯グキや歯を支える顎の骨が
なくなってしまい、放っておくと歯が抜けてしまう病気です。 - 歯が抜けるにも関わらず、初期段階では自覚症状がほとんどありません。
- 明らかな自覚症状が出る頃には、かなり進行しています。
- 一度進行してしまうと、完全に元の状態には戻りません。
ではいったい、どのようにして歯周病になるのでしょうか?
1、「歯石」(細菌のかたまり)の付着
歯みがきをどんなに一生懸命しても、細菌は歯と歯の間や歯グキ,舌などの粘膜
にもついているため、また、歯ブラシの毛先より細菌の大きさは小さいため、
すべてを完全に除去することはできません。
上記のように取りきれない細菌は日に日に増え、やがて細菌どうしのかたまり
である「歯石」となります。
「歯石」のまわりは表面がザラザラしているので、さらに膨大な細菌がつき、繁殖します。
2、歯グキの炎症
「歯石」のまわりの細菌はやがて、大量の毒素を出し始め、
周囲の歯グキに炎症を引き起こし、出血が始まります。
歯グキの炎症が進行すると、「歯周ポケット」というすき間ができ、
さらに多くの細菌のかくれ家となります。
(歯グキから出血した経験がある方は多いと思いますが、これは体が出している
サインです。)
3、顎の骨の炎症
歯グキの炎症がさらに進行すると、歯グキから膿が出たりひどい口臭の原因となり、
やがては顎の骨を溶かし始めます。